Ericsson M480 Concept の軽量化技術について

世界のスーパースポーツは勿論、深刻な環境問題解決の為、自動車の軽量化は世界メーカーが今、共通して取り組む重要な課題です。その中で、純チタン及びチタン合金に関しての技術は、日本が海外メーカーに対し大きなアドバンテージを持つ分野です。また、アフターパーツにおけるチタン加工の技術力も高く、製鉄メーカーとの技術交流も、一部ではありますが昔からおこなわれている状況です。

 Ericsson M480 Concept は、新日本製鐵株式会社の協力のもと、新しい高耐熱チタン合金の供給を受け、コンセプトという形で新型M3の可能性を広げます。先日発売された新型ポルシェGT2には、チタンマフラーが純正採用されましたが、その素材は、従来あるチタンマフラーの素材(純チタン)ではありません。リアエンジンのポルシェの場合(熱源からマフラーが近い為)やはり、従来のチタン素材の採用は難しく、これも、新しい高耐熱チタン合金が広げた軽量化への可能性です。

 STTI(スーパータフチタン)の排気系は、その温度を高く保つ事を必要とする触媒との愛称がよく、実際の比重メリットと合わせ、これからのスーパースポーツに、広く純正採用されていく素材です。